石窯作成プロジェクト 2006.05.04-




 2006年1月、阿見第1団のスキー訓練の時、誰からともなく新キャンプ場ができたら「石窯」を作って、スカウトや保護者とワイワイ、パンやピザを焼いて食べたいという話となりました。
 2月から、本格的に新キャンプ場の整備が始まり、5月末のスカウト祭では、保護者にキャンプ場の開拓現場を披露し、開拓整備の協力を仰ごうと考えています。そこで、それを促進するために、ちょっと時機は早いのですが、石窯を作って、それをきっかけに保護者のコミュニケーションを図ろうということで、プロジェクトをたちあげました。

 耐火煉瓦などで本格的石窯を作るには時間がありませんので、今回は試作炉ということでU字溝を利用したものを作ります。U字溝とは言っても幅60cm高さ55cm長さ70cmもの大きなものを使います。重量は1個140kgにもなります。これを3つか4つ合わせて、隙間を耐火煉瓦でふさぎ、全体を耐火セメントで覆ってみたいと思います。
 使い勝手を考えると、窯の底が腰の高さ程度にくる必要がありますが、これだけの重量のモノを載せる台をあのキャンプ場のフカフカ腐葉土の上に作るとなると、それだけでも本格的な土木工事が必要になってしまいます。そこで、発想を変えて、地面の上に石窯を作り、作業するところは地面を掘り下げて作る事にしたいと思います(初期の阿見1ボーイ隊のキャンプは、土を掘ってテーブルと椅子にして食事をしたものです。それをパクリました。)。



石窯 Type1 「Mickey」設計図





 余談ですが、何故に名前が「Mickey」か・・・・。それは新谷薫氏の「エリア88」を読んでください。Desneyのミッキーマウスからとったのではありませんので・・・。
 きっと、次に作るものは「Shin」、最終完成形は「Saki」となるハズです。

 




石窯 Type1 「Mickey」の作り方
  1. まず、材料を揃えます。
  2. 設置場所を決めます。そこにある落ち葉等を取り、表土を出します。約2m四方。
  3. そしたら、割りぐり石を敷いて、十分つき固めた地盤を造ります。本来はこの上にモルタルを打つのですが、今回はこの上U字溝をフタを敷き、その上に窯を作ります。
  4. フタは窯の底面の周囲よりも20cmほど広く敷きます。
  5. 次に、U字溝を置きます。今回はカブの4つの組が同時に30cmのピザが焼けるように、内部の大きさを縦105cm 横100cmで設計しましたので、11cm空けて向かい合わせに置きます。その奥にもう1つのU字溝を置きます。
  6. 奥のU字溝と両サイドのU字溝の隙間を耐火レンガでふさぎますが、その底面が載る広さまで耐火モルタルを打ちますので、その枠を作っておきます。
  7. U字溝の底面(窯の床になるところ)に耐火モルタルを打ちます。面イチの平面になるように水準器で確かめながら均していきます。できれば、若干手前に傾斜をつける(2〜3度)と後で具合がいいとのことです。
  8. 次に、奥のU字溝と両サイドのU字溝の隙間を耐火レンガでふさぎます。上の隙間もふさぎます。(ここでレンガを接着するかどうかはアトで決めましょう。)
  9. 今度は、U字溝の開口部を耐火煉瓦でふさぎます。この設計図では、焚き口をレンガ1個半(34.5cm)にしてありますが、もう少し大きくてもいいかもしれません。
  10. また、設置場所がオープンですので、セキュリティの関係から焚き口のフタにカギを掛けられるように工夫します。
  11. フタについては、村田ローバー隊長にしっかりしたものの作成を依頼してあります。
  12. 窯の床とレンガが固まるのを待ちます。
  13. このままでも、性能としては十分なのですが、更に保温性能を高めるために、U字溝を覆うように耐火モルタル(不定形耐火物「キャスタブル」)を5cm厚程度で塗っていきます。
  14. 耐火モルタルが乾けば(5日間程度)完成です。
  15. 乾燥を待つ間、焚き口の手前の土を70cm程掘り下げます。広さは人1人が作業できる広さ間口1m奥行き1.5mで階段を付けましょう。周囲は土が崩れないように土留めをしましょう。床は水が入り込んでもぬかるまないように砕石か木のチップを入れましょう。
  16. 最後の仕上げは、人が不用意に穴に落ちないように、周囲に柵(杭とロープ)を巡らします。
これで完成です。




・・・・と思ったのですが、5月3日に知人の石窯を実際に見せていただきました。
その時に、その設計者の亀田さん(その道のプロ)にいろいろとお話を伺い、設計図をいただけることになりました。また、材料は石塀として使っていた大谷石を譲り受けてそれで作ったらどうか・・・とのアドバイスもいただきました。どうせ作るからにはいいものを!! です。
 ということで、Mickeyはあっさりとお蔵入りしてしまいました。ベンチャー隊らしいですね。

 写真はその石窯です。追い焚き、薫製可能なものです。(これだけのものを見せつけられると、ちょっと・・・いや、相当くやしいっス!!)
 




2006年05月04日(木)
1.まず、石窯の重量に耐えられる
地盤ではないので、コンクリートの
基礎を作ります。
2.場所は「広場エリア」の入口の
入ってすぐ右にしました。
  
3.2m四方の土を約30cm掘りまし
た。
4.板で基礎の木枠を作ります。
  
5.木枠ができたら、砕石を入れて
タコで突き固めます。これは基礎に
いれる鉄筋です。
6.そして、モルタルを流し込みま
す。
  
●今日のプロジェクト参加者
  ベンチャー隊 中島、佐藤
  団委員    若泉、浅野、遠藤
  アドバイザー 杉浦(取手2)
7.半分まで基礎を打ったところで
材料がなくなり、今日の作業はここ
までとしました。次回は5月7日。
  
2006年05月06日(土)
1.天気予報では、明日は雨とのこ
とです。そのため急遽続きの作業を
しました。
2.これで基礎工事は完了です。
●今日のプロジェクト参加者
  団委員    遠藤