県主催リーダーボランティア研修会で新人勧誘??



やっぱり現場は楽しかった!!

研修生の前でオゲ隊の活動を紹介する OGE-MASTER吉田

【今回の参加隊員】OGM吉田、OG1海老原、OG2中島、OG3杉浦、OG6成毛、OG12佐藤



 突然降って湧いた「リーダーボランティア研修会」の講師要請。我々オゲ隊はそこで「サバイバル研修」をすることになった。
 時は2002年6月15日午前8時30分。いつものことながら、隊長の「取手は吹雪」で幕を開けた。今回は、県の生涯学習課からの要請で、県の事業の「リーダーボランティア研修会」の講師として、ボーイスカウトから4プログラム、ガールから3プログラムを提供することになり、そのボーイの実行部隊として我々が招集されたのである。
 参加者は一般の方々。おじさん・おばさんを想定してプログラムを組んでいたのだが、フタを空けてみるとほとんどが高校生。しかも女性が3/4を占めている。人数も当初より少なくなったので、その場でプログラムを1つ減らし、かつレベルを大幅にダウンして実施することにした。
 ・・・・・なんて書くと、いかにも用意周到で臨んだようであるが、実際のところ、最初から行き当たりばったりの、参加者の様子を見てのプログラム組み立てという、いつもの「現地判断」であった。したがって、当然のことながら混乱などあるはずもなく、「今日は何やるかぁ???」という有様だったのである。・・・むろん研修生はそんなこと知るよしもない。
 さて、研修はアイスブレーキングゲームから始まった。ガール→ボーイと続く。このあたりからそれぞれの組織のやり方・考え方の違いが露見する。はっきり言ってガールは主義主張が強すぎ、思いやりとか協調性とか以前の社会性、ましてやその「場」の空気を読む・・などということは全く無きに等しい、正直言って「?」な団体、いや、担当者だった(きっとあの3人以外はまともであると信じたい)。そこはオゲ隊の心と広さ懐の深さを見せて、すかさずより楽しく融和できるゲームを提供する。
 そして次は提供するプログラムのプレゼンだ。我々のプログラムは「かゆい、くさい、こきたない」のアウトドアの3原則を包み隠さず伝え、それでも魅力にあふれている大自然に身をゆだねて、自然に逆らわずに生きていく・・・・と言ったら、実に11人もの若者が集まった。しかもかわいい娘たちが8人も(あとは汚いヤローどもだったが、そっちの方はひとまず置いておこう)。

 まずは、班編制だ。11人を2班に分け、年長かつコイツだというキャラの2人を班長にし、問題ありそうな男子人を次長にした。プログラムは追跡ハイクから始まった。木の枝や石を使った本格的な追跡サイン(やたらと大きかったが)で、目的地を目指す。ニセのサインに迷いながらも目的地に到着。
 目的地で、班の結束と融和を図るため、「洗濯物ゲーム」をする。頃合いを見て、サバイバルの3要素「食う・寝る・泄す」の食うに取りかかる。付近に生えている竹を切って、食器(器、皿、箸)と竹飯・みそ汁用の鍋を作る。初めて竹を切る参加者がほとんどで、なかなか作業は思う様に進まない。われわれからの指示も最小限なので、参加者達は班長の指導で頭を使ってそれぞれの食器を作っていった。
 次は食材の調達のために「狩り」に出かけた・・・・とは言っても、支給された食材を、木にぶら下げたり、土に生やしたりしてカモフラージュさせたものを見つけるのだ。班対抗で行った。「班」としての体制が整っていくのが目に見えてはっきりしていった。その効果にわれわれも実は驚いていたのだ。今回は班長のキャラクターに依るものが大きかったのだろうが、班が協力し、競争し、それぞれを高めていったのである。すばらしいものだった。
 そして、火をつけて調理にかかる。そのころから激しい雨が降り出した。他のプログラムのチームは急いで雨宿りしていたようだったが、我々は「サバイバル」である。逃げも隠れもしなかった。ホントは使用した野外炊事場と作業場には屋根があり全く濡れることはなかったんだよなぁ、これが。
 できた「竹めし」も「みそ汁」も予想以上の出来で、芯もなく美味しかった。これらの作業に時間がかかってしまったために、キャンプファイヤーの時間に間に合わなくなり、開始を15分遅らせてしまった。
 キャンプファイヤーは・・・・・思い出したくもないが、我々がやったところだけを見れば非常に楽しいものだったもんねー。
 夜は「野宿」の予定だったが、雨のためテント泊(雨の中、杉浦と佐藤が事前に張っておいてくれたのだった)とした。

 翌日は、朝食後からプログラムを開始。とは言っても、10時までに撤収完了のため、ほとんどが後かたづけとなってしまった。残飯や竹を焼却するために、火起こしにチャレンジするが、それだけで時間がどんどん過ぎていってしまった。それでも何とか時間内に片づけ、10時からの「事例発表」に間に合うことが出来た。
 ・・・・・てな、具合の1泊2日のプログラムだった。ボーイスカウトの2級レベルのプログラムだったが、それぞれの研修生が「自らの自発的な関わり」と「その結果」を検証することができたと思う。感想を聞くと「よかった」「楽しかった」と全員が口を揃えて言ってくれた。
 総括した吉田隊長、指導した海老原・中島、そしてアシスタントとして活躍してくれた杉浦・成毛・佐藤ともたいへん満足する結果となり、逆に彼らの一喜一憂の反応がダイレクトに跳ね返ってくる・・・そう、現場のリーダーの楽しさを久しぶりに味わうことができ、とても有意義な時間を過ごすことが出来た。このようなチャンスを与えてくれた県の坂入・大内氏、そして参加者のみんなに感謝したい。
打ち合わせ? いやいつものバカ話! 追跡ハイクで迷う。 道なき道を進むA班
「洗濯物ゲーム」開始!! 太い竹の割り方実習 「狩り」木の枝の肉をゲット!
A班班長・江黒とB班長・海老原 参加者をオゲ隊に勧誘する隊長


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